「ペン」は、思考をスムーズかつダイレクトに表現できる便利な道具です。
パソコンなどのデジタル機器が普及した現代であっても、とっさの時のメモやじっくり考え事をしたい時にはペンを愛用するという方もたくさんいるのではないでしょうか。
そして、そんな便利な「ペン」には非常にたくさんの種類があります。
ペンは種類によって用途もさまざま。ペンの種類を使い分けることで、表現に深みを与えることが可能です。
そこで今回は、そんな便利な「ペン」の種類やそれぞれの特徴について解説します。用途に応じたペンの選び方などについても解説していますので、是非、この記事を参考にお気に入りのペンを探してみてください。
「ペン」とは?
普段何気なく利用している「ペン」とは、そもそもどのような道具のことを指すのでしょうか。また、「ペン」とはいつの頃から存在する道具なのでしょうか。
ここでは、ペンの定義やその歴史について解説します。
ペンの定義
「ペン」とは、インクや色素を用いて文字や図形・絵などを書くことができる筆記具であると定義されています。
形状は細長い棒状であることが多く、ペン先となる先端は書きやすいように尖り気味。紙などに描写するためのインクは、筒状の本体に内蔵するタイプやペン先を直接インクに浸すタイプなど、世の中には様々な形式のペンが存在します。
ペンの歴史
ペンの歴史は古く、現在発見されている筆記具の中で最古となるものは、約8,000年も昔に使われていたものだとも言われています。
当初は、鳥の羽根や竹、葦などを加工して筆記具として使用されたことがはじまりとされており、はじめは柔らかな素材に引っ掻き傷をつけることで絵や文字を記録をしていました。
やがて、ペン先に動物の血液や植物などの汁液を塗料として使用するようになり、次第にインクを内蔵した筆記具が開発されるなどして、我々の知る「ペン」へと、進化を遂げていくことになったのです。
つまり、ペンは文化の発展とともに機能や形状を変え、人々のコミュニケーションツールとして進化していったのです。
主なペンの種類
「ペン」には、大きく分けてインクが本体に内蔵されたタイプと、ペン先をインクに直接浸すつけタイプの2種類が存在します。
ここでは、それぞれのタイプに属するペンの種類について解説します。
インク内蔵タイプ
インクが内蔵されているタイプ には、以下のような種類のペンが存在します。
ここでは、各種類のペンの特徴や、おすすめの製品について解説します。
ボールペン
ボールペンは、ペン先に小さなボールが搭載されており、そのボールが回転することでペン先にインクを供給するという仕組みのペンです。
現在のペンの中では、ボールペンは最もポピュラーなインク内蔵式のペンで、他のペンに比べて高粘度なインクを使ってることにも特徴があります。
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フェルトペン
フェルトペンは、ペン先が金属ではなくフェルトを使用しているペンです。
ペン先がフェルトであるメリットは、フェルトの幅で線の太さを変えることができるため、金属製のペン先では実現の難しいとても太い線も引けるペンを作ることができる点にあります。
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万年筆
万年筆は、ペン軸にインクを補充しながら「万年」と言えるほどの長期間、繰り返し使うことができる特殊なペンです。
万年筆は通常のペンとは異なり、インクがペン先まで滑らかに流れるような構造になっています。そのため、その独特な書き味やペン自体のデザインの美しさ、耐久性といった点から愛好家が多いことも特徴です。
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筆ペン
筆ペンはその名の通り、ペン先が筆のようになっているペンで、インクはペン軸に内蔵されています。
毛筆でしか表現のできない字体などが表現できるため、慶弔などで筆の代わりに使われることが多いことも特徴で、最近では、様々なカラーインクを内蔵した筆ペンも登場しており、イラストや水彩画などを描く時にも重宝されています。
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つけペンタイプ
ペン先を直接インクに浸す「つけペンタイプ」 には、以下のような種類のペンが存在します。
ここでは、各つけペンの特徴や、おすすめの製品について解説します。
ガラスペン
ガラスペンは、ペン先がガラスでできているペンです。
ペン先は螺旋状に細かい溝があり、その溝にインクが溜まることで一定量の筆記をすることができます。
滑らかで美しい書き味が特徴であるガラスペンは、その見た目の美しさから、実用性だけではなく芸術品としても人気のあるペンです。
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金属ペン
金属ペンは、ペン先がスチールなどの金属で作られたペンです。
金属製のペン先は、さまざまな形状や柔軟性を持ちタイプによって書き味や線の太さが異なります。
例えば、「Gペン」や「丸ペン」といった代表的な金属ペンは漫画の筆入れやカリグラフィーなどにも使われることが有名で、多くのアート作品に使われることが多いことにも特徴があります。
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羽ペン
羽ペンは、鳥の羽を加工したペンで、金属ペンとは違い摩耗しやすいため、都度ナイフでペン先を整えるなどのメンテナンスが必要なペンです。
古くは様々な地域で使われてきた羽ペンではありますが、現代ではその特徴的な形状と美しさから、コレクションなどの趣味として集められることの多いペンです。
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ペンの選び方
特徴や用途などに応じて、多種多様なタイプが存在するペンは、以下のような視点で選ぶことが可能です。
ここでは、ペンの選び方についてそれぞれの視点で詳しく解説します。
用途に合わせて選ぶ
ペンの種類は、用途に合わせて選択することがおすすめです。
例えば、メモを取ったり書類に署名するなどの用途では、安価で紙にインクが滲みにくいボールペンなどが最適と言えるでしょう。
また、手紙や文書に温かみを持たせたいなどの場合には、万年筆や筆ペンなど独特な書き心地が魅力的なペンを使うことがおすすめです。
書き心地で選ぶ
ペンを選ぶ際には、書き心地も重要です。
同じ種類のペンでも、ペン先の硬さや柔らかさ、ペン軸の重さなどに違いがあるため、ペンを選ぶ際には実際に試し書きをしてみることがおすすめです。
機能性で選ぶ
ペンは、搭載される機能で選ぶことも可能です。
複数色のインクが一本のペンに収まっているボールペンや、キャップ式ではなくノック式のペン、最近ではペンの後ろがハンコになっているペンなどもあります。
用途と自分の好みに合わせて選んでみましょう。
ペン軸のデザインや色で選ぶ
日常的にペンを利用する場合、ペンのデザインや色にこだわることも大切です。
お気に入りのデザインのペンを持っていれば、考え事などでペンを利用する際、ペンを持つだけで気分が代わり良いアイデアが出てくるかもしれません。
手紙や物語を綴る場合にも、お気に入りのペンは使用者に寄り添い、きっとスムーズな表現を助けてくれることでしょう。
コストパフォーマンスで選ぶ
ペンはコストパフォーマンスの視点も持って選びましょう。
安価なペンは手軽に入手できるメリットがありますが、使い捨てなければならない場合も多く、書き味もそれなりです。
また、安価であることでペンへの執着が薄くなり、無くしやすい側面もあるため、注意が必要です。
高価なペンは、なかなか手を出しにくい側面はありますが、インクの補充などをするだけで、長い期間愛用することが可能です。
ペンの種類や選び方についてのまとめ
以上、ペンの種類や選び方についての解説でした。
ペンは身近な道具ではありますが、視点を変えれば自分の「相棒」にもなってくれる素敵な文房具です。
また、ペンにはさまざまな種類もあるため、自分の描くスタイルに合った「相棒」を探すのも、きっと楽しい経験となるはず。
是非この記事を参考に、自分のお気に入りの一本に出会ってみてください。